先日、長年の悩みである過多月経と貧血改善のため、勇気を出してミレーナを装着してきました。現在装着からまだ2週間しか経っていませんが、結果は今のところは快適では。
この記事では、ミレーナ装着を決意した理由と装着後の感想について書いていきます。同じような悩みをお持ちの方に少しでも参考になればうれしいです。
ミレーナはどんなもの？
ミレーナの外観
ミレーナ(IUS)は専門医により子宮内に入れる小さな器具です。本体は約3.2cmのＴ字型で柔らかいプラスチック製です。本体の下に、除去する際に必要な糸が結び付けられています。
ミレーナの働き
ミレーナは黄体ホルモンであるレボノルゲストレル(LNG-IUS)を子宮の中に持続的に放出する子宮内システムのことです。ミレーナのＴ字型縦軸の部分にレボノルゲストレル52mg含まれており、5年をかけて毎日ちょっとずつ子宮内に放出されます。
ミレーナは子宮内膜の増殖を抑え、内膜が栄養のない土地のように薄くなり、受精卵の着床を防げます。さらに、ミレーナは子宮頸管粘液を変化させ、精子が子宮に入るのを防ぎ、卵子との出会いはより困難になります。
このように、ミレーナは子宮内膜が薄くなることと、子宮頸管粘液を変化することで避妊効果を発揮します。
また、ミレーナは子宮内膜を薄くすることで月経出血の量が減り、「月経困難症」や「過多月経」の治療目的にも使用されています。
ミレーナ52mgには避妊効果があります。それでも100％妊娠が防げるわけではありません。
1年間に妊娠する確率は約500人に1人(0.2%)です。 （丸尾猛ほか：診療と新薬43, 1157-1174 (2006)）
出典元：バイエルベターライフナビーー避妊のメカニズム
ミレーナの費用
ミレーナは避妊目的で利用する場合は自費での支払いになります。各病院にもよりますが、相場は大体５～７万円になります。
一方、医師による診察で、月経困難症・過多月経と診断された場合は、保険適用でミレーナの利用ができます。
今回自分は過多月経による鉄欠乏症貧血のため、ミレーナを保険適用で利用しました。費用は装着前の血液検査と超音波検査を併せて、約１万７千円かかりました。
過多月経の悩み
私はは二度の出産(帝王切開)とも産後一か月で生理が再開し、生理期間は９日間も続きます。生理出血量も多く、日中でも夜用ナプキンを使います。１生理周期の総生理出血量は20～140mlが正常とされていますがが、140ml以上を過多月経と定義されています。
皆さんは自分の経血量が多いか少ないかは気になったことはありませんか？私は経血量が気になって、ナプキンの重さを測る方法で測ったことがあります。測り方は、ナプキンを交換後、ポリ袋に入れてから重さを測ります。測った重さ－未使用ナプキンの重さ＝経血量。この方法で正確に何mlを測ることはできませんが、大体重さは何gかは分かります。
私は前述の方法で、生理期間中特に多い最初4日間で毎日測りました。その結果は４日間の重さ180g以上ありました。生理の量が多いことを以前かかりつけの産婦人科医に相談し、低用量ピルを勧められました。低用量ピルを約半年服用し、体重の増加と飲み忘れも多いため、やめました。
ミレーナを装着
ミレーナを知ったきっかけ
ミレーナは避妊リンクの一つであることは以前から知っていましたが、過多月経の治療にも使われているのは知りませんでした。Youtubeで益若つばさのミレーナの動画をきっかけに、改めてミレーナについて調べました。ミレーナは過多月経の治療ができると知って、自分も入れてみようと思いました。
動画が気になる方はコチラのリンクへ
https://www.youtube.com/watch?v=J5zWqT7pVIE
今回はちょうど二年に一度の子宮がん検診のタイミングだったので、検診のついでにミレーナを入れたいとかかりつけ医に申しました。その場で採血して、次回の生理が終わって10日以内に来てくださいと言われました。
ミレーナ装着当日
生理が8日間続いたので、9日目に病院に行きました。まず、診察室に呼ばれて、血液検査の結果を見せてくれました。「鉄分空っぽですね、入れましょう」と言われました。
次に、診察台で、超音波で子宮や卵巣に異常がないかをチェックしてからミレーナを装着しました。装着時に、「子宮口が曲がってる、広げますね」と言われ、私は大丈夫かなと思った次に、先生が「はい、入ったから、終わりです。」と無事に装着できました。
全体の施術時間は5分以内で終わりました。装着時の痛みは子宮がん検診の時と同じ程度で、我慢できないほどの痛みはありませんでした。診察台を降りた後、下腹部にちょっと違和感を感じ、出血は昼用ナプキン一枚程度でした。
最後に、再び診察室に戻り、先生に「無事に装着ができたから、これで貧血改善するといいね。次回は1ヶ月後生理が終わったらまた病院に来てください。ミレーナ抜けていないかをチェックします。」と言われました。
ミレーナ装着後
ミレーナ装着当日帰宅後、下腹部に疲れが残る感じ、出血はあまり多くありません、少ない日用ナプキンで対応できました。2～3日目に、出血はほぼありませんが、茶色いおりものがありました。４日目から完全に通常通りに戻りました。
ミレーナが正しく装着されていれば、5年間効果は持続します。ミレーナ装着後、１ヶ月、3ヶ月、6か月、1年、以降は1年ごとに定期検診する必要があります。
まとめ
以上、ミレーナ装着の体験談についてまとめました。ミレーナ装着から2週間経ちますが、現在体調の変化は感じていません。次回生理の量はどのくらい減るのかはちょっと気になります。そして貧血改善に期待しています。
婦人科の悩みはなかなか人に相談しづらいものですが、ぜひ自分の体と向き合って、気になることがあれば、放置せずに、かかりつけ医に相談しましょう。
ミレーナ装着後の経過はまた記事にしてみたいと思います。最後までご覧頂き、ありがとうございます！
【参考サイト】
バイエルベターライフナビ
https://betterl.bayer.jp/whc/mirena
ミレーナ52mg 使用者用説明書
https://betterl.bayer.jp/sites/g/files/vrxlpx11551/files/2020-12/MRN200702.pdf
